INTERVIEW 01

今日も、安心という景色を届ける
‐JRバス関東の運転士としての使命を胸に

運転士

宮本将太

所属:東京支店(運転士)
2012年入社(観光専門学校卒)
茨城県出身・妻、子1人

これまでのキャリア

  • 2012年4月
    ターミナルスタッフとして入社(旧新宿営業支店配属)
  • 2015年1月
    大型二種免許取得補助制度を使用し大型二種免許を取得
  • 2016年5月
    運転士としていわき支店配属
  • 2022年6月
    運転士として東京支店配属
  • 2023年4月
    東京支店サービスリーダー

入社動機

遠足のたびに見上げた夢

幼い頃、遠足で乗った大型バス。運転席に座るドライバーさんの背中は、いつもまぶしくて、自然と目が奪われていました。「いつか、自分もあのハンドルを握ってみたい」──その思いは、成長するにつれて強くなり、気づけばずっと心に根を張っていました。学生時代によく利用していたJRバス。その親しみと信頼が「この会社で夢を叶えたい」という気持ちに変わっていきました。ターミナルスタッフからスタートし、免許を取得して運転士になった今、あの日の夢は確かに現実となっています。

現在の仕事について

東京発、すべての路線をつなぐ存在として

東京支店にて、主に東京駅発着の高速バスに乗務しています。河口湖や草津温泉などの観光地から、名古屋、新浦安といったビジネス路線、さらには夜行バスや二階建てバスまで──路線にとらわれず、東京支店の全系統を担当する“オールラウンダー”として、日々ハンドルを握っています。季節や時間帯、乗客の顔ぶれが毎日違うからこそ、緊張感と新鮮さに満ちた毎日です。

やりがいとは?

たった一言が、心に灯をともす

「ありがとう」「快適だったよ」──お客さまが降車時にかけてくださるひとことが、何よりの原動力です。運転中は無表情だった方が、ふと笑顔を見せてくださる瞬間、胸が温かくなります。さらに、都心のビル群を抜けた先に広がる富士山や、夕焼けに染まる街並み、四季の色が流れていく風景も、心を豊かにしてくれる贈り物です。この仕事を選んだからこそ出会える「風景」と「言葉」が、いつも私を支えてくれています。

最も心に残るエピソード

見送りの涙に、思わず胸が震えた

春先のことです。ある地方のバス停で、大学入学のために上京する娘さんを、両親が見送っていました。お父さんが言った「頑張ってこいよ」、お母さんの「また帰ってきてね」という声に、車内の静けさの中で心が揺れました。「このバスは、人生の節目を運んでいるんだ」──その気づきが、今も忘れられません。私たちの仕事は、単なる移動手段ではなく、誰かの“旅立ち”や“再会”をつなぐ橋。だからこそ、今日も気を引き締めて、丁寧にハンドルを握ります。

心がけていること、難しいことなど

365日、同じ日は一日もないからこそ

高速バスは一年中休まず走り続けます。春の強風、夏のゲリラ豪雨、秋の霧、冬の雪道──天候も道も、毎日が一期一会。だからこそ第一に心がけているのは、「安全」です。運転技術だけではなく、車両の癖、乗客の様子、周囲の交通など、五感を研ぎ澄ませて対応しています。常に「今日の運転はどうだったか?」と自問自答し、より良い乗務を目指して日々を積み重ねています。

制度や社風

仲間がいる。だから、挑戦できる

私は、大型二種免許の取得に助成制度を利用し、育児休業も半年間取得しました。そのたびに感じるのは「会社が支えてくれる」という安心感です。近年は若手の乗務員も増えており、上下関係にとらわれないフラットな雰囲気も魅力。声をかけ合い、情報を共有し合い、時には励まし合って、一緒に走る仲間がいる──この環境があるから、思い切って挑戦ができます。

家庭との両立

今日の運転も、あの小さな笑顔のために

今、子どもは1歳半。保育園の送り迎えや食事、お風呂、寝かしつけ──できる限り家族と過ごす時間を大切にしています。シフト制だからこそ、平日でも時間を確保できるのがありがたいです。休日には家族で出かけ、些細な笑いや発見が日々の疲れを癒してくれます。「今日も安全に運転しよう」そう思えるのは、家族の笑顔があるからです。

これからチャレンジしてみたいことは?

“目標とされる存在”になること

現在はサービスリーダーとして、後輩の育成にも携わっています。これからは、技術だけでなく「想い」や「心構え」も伝えていける指導者になりたいと思っています。若手が「宮本さんみたいになりたい」と言ってくれるような存在に。JRバスの未来を担う仲間を、一人でも多く育てていけるよう、自分自身も磨き続けたいです。

一週間のスケジュール

1日目:館山 日帰り便

  • 08:50

    子どもを保育園へ送り、愛犬と散歩

  • 14:40

    出社・点検・点呼

  • 16:20

    東京駅発【房総なのはな号】館山駅へ

  • 20:00

    館山駅発(復路)東京駅へ

  • 22:40

    東京支店帰着・退社

2日目:新城泊まり便(1泊2日)

  • 10:08

    出社・点検・点呼

  • 11:10

    東京駅発【グラン昼特急号】大阪駅行

  • 15:47

    新城にて交代

  • 15:57

    新城支店帰着・退社

  • 19:00

    新城支店泊所で夕食・休息

 

3日目:泊まり勤務明け

  • 10:34

    出社・点検・点呼

  • 11:09

    新城で大阪駅発の交代受け、東京駅へ

  • 16:30

    東京支店帰着・退社

 

4日目:河口湖日帰り便

  • 07:00

    出社・点検

  • 08:10

    東京駅発【河口湖号】河口湖駅へ

  • 10:12

    河口湖到着、折り返し準備・休憩

  • 14:30

    河口湖発東京駅へ

  • 18:20

    東京支店帰着・退社

 

5日目:新浦安・鹿嶋便

  • 06:15

    出社・点検・点呼

  • 07:50

    新浦安発〜東京駅行
    東京駅で折り返し準備・休憩

  • 10:20

    東京駅発【かしま号】鹿島神宮駅へ

  • 13:55

    鹿島神宮駅発東京駅へ

  • 16:50

    東京支店帰着・退社

  • 18:00

    帰宅・家族と過ごす

 

6〜7日目:連休

家族で過ごす時間。ドライブや散歩、家でのんびり。次の出勤に備え、心と体を整える。

 

OFF

主役はこの笑顔!いっしょに笑った時間が宝物